ChordMeloMelody Generator
第27回約2分連載の目次

ぶつかる音(アボイドノート)

コードの構成音の半音上にある音は、長く伸ばすと濁って聞こえます。場所と長さを変えれば使えます。

「キーの中の音を使っているのに、なぜか変」。この原因のほとんどがこれです。コードの音の半音上を長く伸ばすと、伴奏とぶつかって聞こえます。

第18回で「キーの中の音なら使える」と書きました。ただし、置く場所と長さによっては、キーの中の音でも変に聞こえます。その正体を潰しておきます。

キーの中の音を使ったのに変に聞こえます。なぜ?

その音が、いま鳴っているコードの構成音の半音上にあるからです。半音は距離が近すぎて(第26回)、同時に鳴ると濁ります。長く伸ばすほど目立ちます。

ぶつかるのは、コードの音の半音上。

半音上だけが問題になる

Cmaj7 は C・E・G・B の4音です。ここに F を足すと、F は E の半音上なので、E とぶつかります。同じキーの中の音なのに濁るのはこのためです。下の3つを聴き比べてください。

  • Cmaj7Cmaj7 だけ(濁らない)
  • Cmaj7 + FF を足す(E の半音上 — ぶつかる)
  • Cmaj7 + GG を足す(コードの音 — 馴染む)
同じ Cmaj7 に、1音だけ足しています。足す音が半音上かどうかで、まったく違って聞こえます。図の中のボタンや鍵盤を押すと音が鳴ります。音量に注意してください。

2つめだけが不安定に聞こえます。F 自体が悪い音ではなく、いま鳴っているコードとの関係で当たっているだけです。コードが F に変わった瞬間、同じ F は最も安定した音になります。

ことばの意味アボイドノート(回避音)

いま鳴っているコードの構成音の、半音上にあるスケール音。長く伸ばすと濁って聞こえるので避けるか、短く通り過ぎる。

C メジャーキーで注意する場所

  • Cmaj7(I)— F に注意。E の半音上です。
  • Em7(iii)— F と C に注意。それぞれ E と B の半音上です。
  • G7(V)— C に注意。B の半音上で、ドミナントの引っぱりを弱めます。
  • Am7(vi)— F に注意。E の半音上です。
  • Dm7(ii)— 該当なし。だから ii は扱いやすく、ii-V-I がよく使われます。

変に聞こえたときの直し方

  1. 長く伸びている音を先に疑う。短い音はまず問題になりません。
  2. その音が、いま鳴っているコードの構成音の半音上かどうかを数える(第26回)。
  3. 半音上だったら、すぐ隣のコードトーンへ動かす。たいてい半音か全音動かすだけで収まります。
  4. どうしてもその音を使いたいなら、短くして裏拍へ移す。

セブンス中心の進行でメロディを作り、長く伸びている音がコードの音かどうか確かめてみてください。

Cmaj7・Am7・Dm7・G7 で作る
この回の要点

ぶつかるのはコードの音の半音上です。禁止ではなく、短く弱い拍で通り過ぎれば問題ありません。

復習クイズ

この回を読めば答えられる問題です。選ぶとすぐに答え合わせが出ます。

  1. 第1問

    ぶつかる音は、コードの構成音のどこにありますか?

  2. 第2問

    どうしてもぶつかる音を使いたいときは?