ChordMeloMelody Generator
第26回約2分連載の目次

音程 — 距離を半音の数で数える

音の距離は半音の数で数えます。同じ距離ならどこへ移しても同じ響きになるので、これが移調と打ち込みの土台になります。

DAWのピアノロールでは、音の距離が「マスいくつ分」で見えています。その距離に付いた名前が音程です。数えられるようになると、コードもメロディも移動させられます。

第2部でコードを積み、第4部でメロディを動かしました。どちらも「音と音の距離」を扱っていたのですが、名前を付けずに進めてきました。ここで名前を付けます。

距離に名前を付けると、何が便利なんですか?

距離が同じなら響きも同じだからです。C から E までの距離を覚えておけば、それを F から測っても、A から測っても同じ明るさの響きが作れます。キーを変えても同じ曲に聞こえるのは、距離が保たれているからです。

同じ距離は、どこへ移しても同じ響き。

半音の数で数える

いちばん確実な数え方は、鍵盤の隣を1つとして数えることです。黒鍵も飛ばさずに数えます。C から隣の黒鍵(C♯)までが1つ、C から D までが2つ。DAWのピアノロールなら、縦のマス1つが半音1つです。

隣どうしの2音です。これが半音1つ分の距離で、同時に鳴らすとぶつかって聞こえます。図の中のボタンや鍵盤を押すと音が鳴ります。音量に注意してください。

実務で出てくる距離だけ

全部覚える必要はありません。曲作りで名前を見かけるのは次の6つだけです。カッコの中が半音の数です。

半音(1)
隣どうし。同時に鳴らすと濁る。第27回の「ぶつかる音」がこれ。
全音(2)
1つ飛ばし。素直に上がっていく感じ。音階の多くはこの距離で進む。
短3度(3)
マイナーコードの真ん中の音までの距離。暗い響きの正体。
長3度(4)
メジャーコードの真ん中の音までの距離。明るい響きの正体。
完全5度(7)
コードのいちばん外側。濁らないので、低い音域でも安心して重ねられる。
オクターブ(12)
同じ音名まで戻る距離。高さは違うが同じ音の仲間(第2回)。
  • C–E長3度(4つ)— 明るい
  • C–E♭短3度(3つ)— 暗い
  • C–G完全5度(7つ)— どちらでもなく、安定
同じ C から、距離だけ変えて2音を鳴らしています。数字より響きで覚えるほうが早いです。図の中のボタンや鍵盤を押すと音が鳴ります。音量に注意してください。

第7回で「真ん中の音を半音下げるとマイナーになる」と書きました。いまの言葉で言うと、長3度を短3度に変えた、ということです。呼び方が増えただけで、やっていることは同じです。

距離を意識しながら、シンプルな進行でメロディを作ってみてください。生成されたメロディの隣り合う音が、何マス離れているか見てみてください。

C・F・G・C で作る
この回の要点

距離は半音の数で数えます。同じ距離は、どの高さへ移しても同じ響きです。

復習クイズ

この回を読めば答えられる問題です。選ぶとすぐに答え合わせが出ます。

  1. 第1問

    C から E までは半音いくつ分?

  2. 第2問

    同じ距離を別の高さへ移すと、響きはどうなる?