第15回連載の目次
曲やセクションの終わりで「終わった」と感じるかどうかは、最後の2つのコードでほぼ決まります。逆に、わざと終わらせないこともできます。
文章に句点と読点があるように、音楽にも「言い切る」と「まだ続く」があります。それを作るのが最後のコードの並びです。
3つの終わり方を聴き比べる
同じ出だしから、最後の並びだけを変えた3つです。それぞれ「終わった感じ」の強さが違います。
- V → I で終わる(完全に終わる)
C | F | G | C
- V で止める(続きがありそう)
C | F | C | G
- IV → I で終わる(やわらかく終わる)
C | G | F | C
ことばの意味終止形(ケーデンス)
フレーズの終わり方の型。V→I なら言い切り、V で止めれば「まだ続く」になります。
終わらせない技術
Aメロの終わりで完全に終止してしまうと、そこで曲が一区切りついて、サビへの勢いが落ちます。だから多くの曲は、Aメロやサビ前を V や IV で止めて、次のセクションへ引き渡します。「盛り上がらない」と感じる曲は、途中で終止しすぎていることがよくあります。
ChordMelo はセクションで終止感を変えている
同じコード進行でも、セクションの指定を変えると生成されるメロディの終わり方が変わります。サビ前(Bメロ)を選ぶと、最後の音を主音に着地させずに残す方向へ寄ります。下で聴き比べてみてください。
- Aメロとして生成(落ち着いて終わる)
C | F | G | C
- サビ前として生成(宙ぶらりんに残す)
C | F | G | C
サビ前の設定で作ってみてください。あえて終わらせないメロディが出てきます。
サビ前のメロディを作るこの回の要点
V → I で完全に終わります。終わらせたくない場所では、あえて V や IV で止めて続きを期待させます。