第9回連載の目次
コード進行の話をするとき、C や G ではなく I や V という数字が出てきます。これはキーが変わっても同じ話ができるようにするための書き方です。
「王道進行」「カノン進行」といった呼び名は、特定のコードの並びではなく、キーの中での位置の並びを指しています。その位置を表すのがローマ数字です。
音階の何番目かを数字にする
C メジャーキーで、前回の7つに番号を振ります。数字は音階の何番目から積んだかを表すだけです。
- I = C(1番目)
- ii = Dm(2番目)
- iii = Em(3番目)
- IV = F(4番目)
- V = G(5番目)
- vi = Am(6番目)
- vii° = Bdim(7番目)
ことばの意味ディグリー(度数表記)
コードをキーの中の番号で呼ぶ書き方。C キーの G は V、D キーの A も V です。番号が同じなら役割も同じになります。
キーを変えても同じ形
I-V-vi-IV という並びを、3つのキーで鳴らしてみます。使っているコードは全部違いますが、聴こえる形は同じです。
- C キー(C・G・Am・F)
C | G | Am | F
- D キー(D・A・Bm・G)
D | A | Bm | G
- F キー(F・C・Dm・B♭)
F | C | Dm | Bb
歌う人の音域に合わせてキーを変えることはよくあります。そのとき「I-V-vi-IV」と覚えていれば、キーが変わっても同じ進行を作り直せます。コード名で覚えていると、キーごとに覚え直しになります。
D キーの I-V-vi-IV でメロディを作ってみてください。第1回で聴いた C キーのものと、形が同じで高さだけ違うのがわかります。
D キーの I-V-vi-IV で作るこの回の要点
ローマ数字はコードの名前ではなく「キーの中での番号」です。だからキーを移しても進行の名前は変わりません。