第12回連載の目次
コード進行が「自然に聞こえる」「途中で止まったように聞こえる」のは、コードごとに役割があるからです。役割は3つしかありません。
第2部でコードの作り方を見ました。ここからは並べ方の話です。並べ方に法則があるのは、コードそれぞれに「役割」があるからです。
役割は3種類しかない
キーの中の6つのコードは、役割で3つに分けられます。C メジャーキーの例で見ると次のようになります。
- 中心(トニック)— C・Am。ここが家。落ち着く
- 広がり(サブドミナント)— F・Dm。家から一歩出た感じ
- 緊張(ドミナント)— G・Em。家へ帰りたくなる、引っぱられる感じ
- C(中心)→ F(広がり)→ G(緊張)→ C(中心)
C | F | G | C
ことばの意味コードの機能
そのコードがキーの中で果たす役割。落ち着く・広がる・帰りたくなる、の3種類です。
順番を入れ替えると流れが変わる
緊張(G)は中心(C)へ帰りたがります。だから G の次に C が来ると気持ちよく着地します。逆に G のあとに F を置くと、帰りかけて引き返したような、少し逆行した感じになります。
- C → F → G → C(自然に着地する)
C | F | G | C
- C → G → F → C(引き返した感じ)
C | G | F | C
後者が悪いわけではありません。ロックやブラスバンドの曲では、この引き返す感じをわざと使います。ただ「よくわからないけど流れが悪い」と感じたときは、緊張と広がりの順番が逆になっていないか確かめると原因が見つかることが多いです。
中心・広がり・緊張の並びでメロディを作ってみてください。土台の流れが素直なので、メロディの着地もわかりやすくなります。
C・F・G・C で作るこの回の要点
コードの役割は3つ。中心(I)から出て、広がって(IV)、緊張して(V)、中心へ帰る。この流れがいちばん自然に聞こえます。