現代のポップスの伴奏は、三和音そのままではなく少し色が足されています。よく使うのは3種類だけで、どれも1音の操作です。
第10回でセブンスを扱いました。実際の打ち込みでは、セブンスと並んでこの3つがよく出てきます。どれも三和音に対する1音の操作です。
sus4 は3度を「どけた」コード
第7回で、真ん中の音(3度)が明暗を決めると書きました。sus4 はその3度を4度に置き換えます。明暗を決める音が居なくなるので、明るいとも暗いとも言えない、宙ぶらりんな響きになります。
- CC(3度あり — 明るい)
- Csus4Csus4(3度を4度へ — 宙ぶらりん)
- Csus2Csus2(3度を2度へ — 浮遊感)
宙ぶらりんなので、次に元のコードへ戻すと解決感が出ます。Csus4 → C の順に並べるのが定番で、イントロやサビの入り口でよく使われます。
3度を4度(sus4)や2度(sus2)に置き換えたコード。明暗が決まらないので、次のコードへ進みたい響きになる。
add9 と 6th は「足す」コード
こちらは3度をそのまま残し、上に音を足します。add9 は9度(2度の1オクターブ上)を、6 は6度を足します。明るさを保ったまま、響きが広がります。
- CC(三和音)
- Cadd9Cadd9(きらきらする)
- C6C6(やわらかく、少し古風)
ギターの弾き語りで聞こえる「きらきらした」響きは add9 が多いです。6th は歌謡曲やジャズの終わりの和音でよく使われます。どちらもセブンスより軽く、伴奏を邪魔しません。
進行に混ぜると印象が変わる
- 三和音のまま(C・G・Am・F)
C | G | Am | F
- 色を足した(Cadd9・Gsus4・Am7・Fadd9)
Cadd9 | Gsus4 | Am7 | Fadd9
下の方が今っぽく聞こえます。進行を変えたわけではなく、1音ずつ足しただけです。「進行は定番なのに古く聞こえる」と感じたときは、ここを触るのがいちばん手っ取り早いです。
色を足した進行でメロディを作ってみてください。使える音が増えるので、メロディの雰囲気も変わります。
Cadd9・Gsus4・Am7・Fadd9 で作るsus4 は3度をどけて宙ぶらりんにする。add9 と 6th は3度を残したまま広がりを足す。
復習クイズ
この回を読めば答えられる問題です。選ぶとすぐに答え合わせが出ます。
第1問
sus4 は三和音に何をしたコードですか?
第2問
add9 の特徴は?