第3回連載の目次
音の高さより先に、長さの話をします。初心者がいちばん後回しにしがちで、しかも曲の印象をいちばん左右するのがリズムだからです。
音を選ぶとき、多くの人はまず「どの高さか」を考えます。でも聴いている側が最初に感じ取るのは、たいていリズムです。音の高さをまったく変えずに、長さだけ変えて聞き比べてみましょう。
音の長さは「いくつに割るか」で決まる
曲には一定の間隔で刻まれる基準があります。手拍子を打つときの、あの間隔です。これを拍と呼びます。音の長さは、1小節をいくつに割るかで表します。下の4行はすべて同じ長さの区間で、鳴る音の数だけが違います。
- 全音符 — 1小節にひとつ
- 二分音符 — 2つに割る
- 四分音符 — 4つに割る(手拍子の間隔)
- 八分音符 — 8つに割る
ことばの意味拍(ビート)
曲の中で一定の間隔で刻まれている基準。足で踏んだり手拍子を打ったりする、あの間隔のこと。BPM はこの拍が1分間に何回あるかを表します。
音数が印象を決める
同じコード進行の上でも、鳴らす音の数を変えると印象が変わります。下のふたつは、同じ C・G・Am・F の上に作ったメロディです。使っている音の種類はほとんど同じで、違うのは音数と細かさだけです。
- 音が少ない — 落ち着いて聞こえる
C | G | Am | F
- 音が多い — 前に進む感じが出る
C | G | Am | F
音が少ない方は歌いやすく、言葉が乗せやすくなります。多い方は勢いが出ますが、歌詞を詰め込みにくくなります。どちらが正しいというものではなく、A メロは少なめ、サビは多めにするなど、曲の中で使い分けます。
実際に音数を動かしてみてください。詳細設定の「音数」スライダーを左右に振ると、上で聴いた違いがそのまま出ます。
音数を変えて作ってみるこの回の要点
リズムは音の高さと同じくらい印象を決めます。音数が少ないと落ち着き、多いと勢いが出ます。